自治会の回覧板を、スマートフォンやタブレットでも見られるようにするため、「デジタル回覧板」を試しに作ってみました。
と言っても、紙の回覧板をなくそうとしているわけではありません。当面は、紙の回覧板をこれまでどおり残します。そのうえで、
「デジタルでも見られたら、もっと便利なのでは?」
というところから始めた、小さな試みです。
なぜ、こんなものを作ってみようと思ったのか
自治会には、毎月たくさんの回覧資料があります。各種のお知らせ、行事の案内、行政からの資料、自治会からのお知らせ……。紙の回覧板には、もちろん良いところがあります。
でも、
- 「回ってくるまで待たなければならない」
- 「一度見た資料を、あとでもう一度確認したい」
- 「仕事などで家にいない間に回ってしまった」
- 「どこにしまったか分からなくなった」
ということもあります。
そこで、
紙は紙の良さを残しながら、もう一つの入口としてデジタルでも見られるようにしてみよう。
そう考えました。
まずは「試行」です
ここは大事なところです。
これは、いきなり自治会全体で導入する仕組みではありません。
まずは自分たちの身近なところで試してみる。
それだけです。
実際に使ってみて、
- 見やすいのか
- スマートフォンでも読めるのか
- タブレットならどうなのか
- 高齢者にも使いやすいのか
- 回覧板を探しやすいのか
- 紙と比べて便利なのか
- 逆に不便なところはないのか
いろいろ試してみたいと思っています。
そして、使いにくければ改良する。
それでもダメなら、やめる。
試行ですから、それでいいと思っています。
大きなシステムを導入してしまうと、簡単にはやめられません。
でも、今回のような小さな試みなら、「やってみたけれど、これは使えないね」で終わらせることもできます。
私は、この「小さく始めて、実際に使ってみる」ということが大切だと思っています。
紙の回覧板はなくしません
現在のところ、「デジタル回覧板を作ったから、紙をやめましょう」という考えではありません。
- スマートフォンを持っていない人もいます。
- デジタルより紙の方が見やすい人もいます。
- 紙でなければ困る人もいます。
ですから、最初は、
紙+デジタル
です。
その上で、デジタルを使える人には使ってもらう。それだけでも、何か変わるかもしれません。
デジタルにすると、こんなことができる
例えば、回覧板をWeb上に置いておけば、スマートフォンやタブレットからいつでも見ることができます。
また、紙では一度回ってしまえば終わりですが、Webなら後から確認できます。
「先月の回覧板に何が書いてあったかな?」
というときも、過去のページを見れば確認できます。
そして、これから試していきたいのが、「単に紙をスキャンして載せるだけではなく、どうすればもっと読みやすくできるのか」ということです。
紙の状態によっては、文字が薄かったり、背景の色によって見にくかったりすることがあります。
そこで、内容そのものを変えるのではなく、
- 明るさを調整する
- コントラストを調整する
- 傾きを直す
- 必要に応じて白黒にする
- 画像を見やすい大きさにする
など、デジタルならではの工夫も試してみたいと思っています。
紙の情報を、そのままデジタルにするだけではなく、「デジタルだからできる見やすさ」を考えてみる。
これも今回の楽しみの一つです。
もちろん、デメリットもあります
便利なことばかりではありません。
- スマートフォンでは画面が小さくて見にくいことがあります。
- インターネットが使えなければ見ることもできません。
- そもそもスマートフォンやタブレットを使わない人にとっては、何のメリットもありません。
- また、Webに掲載するための作業も必要です。
紙の回覧板なら、印刷して回せば終わりですが、デジタルの場合は、
スキャン → 画像処理 → 掲載
という作業が発生します。
ですから、
「デジタルにすれば全部楽になる」とは思っていません。
実際にやってみなければ分からないことが、たくさんあります。
それでも、やってみる価値はあると思っています
自治会そのものを、将来にわたって続けていくためには、「今までこうだったから、これからもこうする」だけでは難しくなってくるのではないでしょうか。
少子高齢化、世帯構成の変化、仕事をしながら自治会活動をする人の増加など、自治会を取り巻く環境は変わっています。
だからこそ、
今までのやり方を大切にしながら、新しい方法も少しずつ試してみる。
その一つが、今回のデジタル回覧板です。
目指しているのは「役員の仕事を減らすこと」
デジタル回覧板が本当に役に立つのであれば、将来的には、私たちの組だけではなく、
組 → 区 → 自治会
と利用する範囲を広げられるかもしれません。
さらに、その仕組みが他の自治会でも使えるようになったり、行政からも「これは使えるね」と認めてもらえたりすれば、もっと面白いことになると思っています。
目的は、デジタル化そのものではありません。
自治会役員や組長の仕事を少しでも減らすこと。
そして、その分だけ、
人と人が話したり、地域のことを考えたり、実際に地域活動をしたりする時間を増やすこと。
そこにつながればいいと思っています。
自治会の仕事を効率化して、人間が楽をする。
それだけではなく、
「人間がやらなくてもいい仕事は、できるだけ仕組みに任せる。その分、人間にしかできないことをする。」
そんな自治会になっていけばいいのではないでしょうか。
そして、作っている本人も楽しんでいます(笑)
実は、これが一番大きいかもしれません。
私はこういう新しいものを、
「まず試してみる」
ことが結構好きです。
今回も、
- 「こんなことができるかな?」
- 「スマートフォンではどう見えるかな?」
- 「この画像は、どう処理したら読みやすくなるかな?」
などと考えながら作っています。
うまくいかなければ直せばいい。
もっと良い方法を思いついたら変えればいい。
試行錯誤そのものを楽しみながら作っています。
ぜひ一度、使ってみてください
ということで、まずは試しに使ってみてください。
- 「これは便利だね」
- 「ここは見にくい」
- 「こうした方がいいんじゃない?」
- 「そもそも、こんなの必要ないよ(笑)」
そんな意見でも構いません。
実際に使ってみないと分からないことがたくさんあります。
いただいた意見を参考にしながら、少しずつ改良していきたいと思います。
そして、もし「これは使える」となれば、次の段階を考えてみます。
逆に、どうしても使いにくければ、やめることもあります。
まずは、やってみる。
そんな小さな試みとして始めてみました。
「自治会は、お金で運営される組織ではない。信頼で運営される組織である。」
デジタル化も、結局は道具です。
大切なのは、デジタルにすることではありません。
地域の人たちが、少しでも無理なく、楽しく、長く自治会活動を続けられること。
そのために使えるものなら、どんどん試してみればいい。
そんな気持ちで、この「デジタル回覧板」を育てていきたいと思っています。


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